司法教官・穂高美子(5) 殺人トリックを暴く法律教室!2016年10月29日

土曜ワイド劇場は、水野真紀 主演の「司法教官・穂高美子」シリーズ 5 作目だった。
前作は去年の 10 月だから、ちょうど 1 年振りだ。
フィギュア・スケート放送のため放送開始がいつもより 15 分遅くなっていたが、それも去年と同じだ。
司法研修所の教官 穂高美子 (水野真紀) タカビーが裁判所の法廷で発生した毒殺事件を追う。
被害者に関係する人物、被告人、司法研修生、事務官、愛人 が複雑に絡んでいる。
過去の事件との関連、その復讐劇、けれども、結局は何ともありふれた動機、犯人だった。
このドラマは、司法研修の題材 (白表紙) をもとにした寸劇が伏線になっている。
関係なさそうで、その実、事件の本質を突いているので、侮ってはいけない。

おかしな刑事 居眠り刑事とエリート女警視の父娘捜査2016年10月22日

土曜ワイド劇場は、伊東四朗 と 羽田美智子 主演の「おかしな刑事」第 13 作だった。
前作は去年の 12 月だ。

ドラマは、劇場の舞台で女優が殺された事件から始まる。
犯人はブロンズ像で後頭部を殴打して殺した後、遺体に照明を当て、芝居のワンシーンを思わせる「演出」を図っていた。
いつもなら、警察庁刑事局の警視の 真実 (羽田美智子) の登場となるが、今回は、所轄の 鴨志田 (伊東四朗) と本庁 8 係の刑事 五十嵐 (駿河太郎) がコンビを組んで捜査にあたる。
劇団の関係者が調べられ、怪しい人物が浮かぶが、物証も動機もなく、捜査は振り出しにもどる。
その後、劇団の熱心なファンにまで捜査の範囲が拡大され、鴨志田 たちの捜査も、浦和や鬼怒川/川治にまでおよぶ。
もっとも、途中の不自然なシーンから真犯人の予想はついてしまうのだが。

これまでとは大きく異なるのは、真実 が 五十嵐 刑事と付き合い始めたということだ。
今後は 五十嵐 刑事がレギュラーになるのだろうか。

警視庁の 9 係の 2 人の刑事 (吹越満,  田口浩正) が役柄そのままに出演するシーンがあったり、前作の登場した栃木県警の警部 (木村祐一) が出てきたり、遊びのある演出が楽しかった。

おみやさんスペシャル22016年10月15日

土曜ワイド劇場は、「おみやさん」のスペシャル版だった。
舞台が鴨川東署から府警本部に移り、キャストも変わっての新シリーズ第 2 弾だ。
第 1 弾は、今年の 2 月だったので、半年以上たつ。
振り込め詐欺グループの No.2 が殺される事件と、その後に発生した事件、12 年前の資産家殺人事件が関連していて、事件の背景を複雑だ。
事件の関係者も、お互い関係ないように思えても、実は関係していたり、こちらも複雑だ。
それらが、ドラマの進行とともにじっくりと解き明かされてゆく。
最後は、何とも切ない。

西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官2016年10月08日

土曜ワイド劇場は、沢口靖子 主演「鉄道捜査官」シリーズ 16 作目だった。
前作が去年の 4 月だから、1 年半振りになる。
今回の舞台は、花村乃里子 (沢口靖子) が高校時代の同級生と日帰りの旅行に出かけた 河口湖 周辺だ。
テーマの「鉄道」が 富士急行線 ということで、電車や駅はもちろん、富士山の風景や沿線の名所などのシーンが多く、それなりに楽しめる。
最初に、東京駅での待ち合わせで一人が現れなかったり、訪れた山上で一人が別行動となって殺されたり、その後も事件の関係者が次々と殺されたり、ドラマの展開には新鮮味がまったくない。
メインであるはずの「山梨側から静岡側へ瞬間移動!?富士山縦断ダイヤトリック」は、一目見ただけでウソだとわかってしまうので、現地に赴いて検証するほどのこともない、何とも浅はかな演出だったと思う。

ドクター彦次郎~塀の中から来た名医!2016年10月01日

今週の土曜ワイド劇場は、寺島進 主演の ドクター彦次郎 シリーズ第 2 作だった。
前作が去年の 10 月だから、ちょうど 1 年ぶりになる。
今回のがメインは、病院の関係者が連続して殺される事件だが、結局は、人間ドラマで終わる。
大学病院の問題があったり、旧家 (後白河、九条) の事情だったり、老婦人との絡みがあったり、一方でパロディというかギャグを仕込んだり、何ともまとまりのない内容になってしまったようだ。
彦次郎 を取り巻く女たちをもっと活かしてほしいと思う。
特に、九条のばあさん は、今後も何度か登場しそうなキャラクタだ。
次作に期待したい。