「西村京太郎トラベルミステリー67 箱根紅葉・登山鉄道の殺意」2017年04月08日

土曜ワイド劇場は、「西村京太郎トラベルミステリー」十津川警部シリーズの第 67 作だ。
舞台は、箱根。
姉が保険金目当てに殺されたことを疑う妹 (星野真里) の復讐劇という形でドラマは始まる。
箱根在住の画家 (山口馬木也) の妻の自動車事故によるものだが、捜査によって、その画家の前妻も自動車事故で死亡していることがわかる。
画家は、かつて複数の女性と交際していて、妹 (星野真里) の話からも印象は良くない。
その後、自動車事故のときの関係者が殺され、さらに、死んだ画家から関係者に、遺言状を公開するから箱根の別荘に集まってほしいという招待状が届く。
そこから、さらなる殺人事件が起きるという展開だ。
結末は、最初に犯人はこの人だろうと思えた通りだったが、最後まで動機が明らかにされなかった。
最終回を飾るにふさわしい、さすが人気シリーズだと思わせるつくりだった。

土曜日の夜に放送されるのは最後になったが、サスペンス枠は、日曜日の午前中に移動する。
これまでの作品の再放送と新作によって構成されるようだ。
土曜日の夜ののんびりとできる時間だったから観ていたから、今後は観る機会が少なくなりそうだ。
お気に入りだった女優さんたちが活躍されることを期待したい。

「監察官・羽生宗一~毒ハブと呼ばれる男!!」2017年04月02日

土曜ワイド劇場は、中村梅雀 主演のシリーズ「監察官・羽生宗一」第 5 作だった。
いつもより 1 時間遅い放送だった。
前作は去年の3 月だから、一年以上たっての新作となった。
今回は、警察官の拳銃自殺事件の監察を行うために、羽生 監察官 (中村梅雀) と 上原 監察官補佐 (渡辺大) が所轄署に出向く。
そこでは、新たに劇団女優が殺される事件が発生している。
事件は、劇団女優を殺した警察官が自殺したようにみえるが、それらが連続した殺人事件であることが明らかになる。
調べが進むにつれて、10 年前の事件が関連することがわかり、無関係と思われた人物たちに事件と関連があることがわかってゆく。
途中に張り巡らされたミスリードに導くような演出、けれども最後は、(唐突すぎるようにも思えたが) やっぱりあいつが犯人か、というような感じ。
今回のキーワードは「同期」。
上原 監察官の「同期」、羽生 監察官 の「同期」、拳銃で殺された警察官の「同期」。
それぞれの思いが絡んで、あるいは噛み合って、ドラマ全体の深みになっていたように思う。

土曜日のミステリーも来週が最後になるようだ。
来週の放送予定は、最終回に持って来いの 西村京太郎トラベルミステリー、十津川警部シリーズだ。
期待したい。

深層捜査 ドクター大嶋二郎の事件日誌2017年03月11日

このところ週末に外出していることが多く、しばらくぶりの更新となった。
土曜ワイド劇場は、長塚京三 主演の新シリーズ「深層捜査 ドクター大嶋二郎の事件日誌」だった。
ドラマは 35 年前の事件のシーンから始まる。
そのときに犯罪被害者となったのが 長塚 演じる 大嶋 で、現在は神経科医として犯罪被害者の心のケアも担当している。
さて、ストーリーはレストランチェーンの社長が殺される事件から、連続殺人へと発展していく。
大嶋は、被害者の妻で副社長(賀来千香子)のケアを担当することになる。
診察とともにに、封印された過去と事件との関わりが明らかになってゆくという展開だ。
犯人や事件の構図は、途中ですぐに予想できてしまうのだが、新シリーズとあってじっくりとみてしまった。
精神科医という設定、あるいは、いつもに比べるとキャストが少し豪華だったせいだろうか、ドクター大嶋 のキャラクタが目立っていなかったように思う。

改編を前にしての新作というのは、放送枠の移動後にも期待してほしいとのメッセージが込められていると思うのだが、日曜日の朝 10 時というのは...
たぶん、観れない。

「パーフェクト弁護士~南蛇井律子」2017年02月11日

土曜ワイド劇場は、財前直見 主演の「パーフェクト弁護士~南蛇井律子」だった。
新シリーズだ。
財前 演じる弁護士が勤務する法律事務所に、遺産相続の相談の依頼がある。
数日前に殺された外食産業の社長の娘の あかり(平山あや)だ。
25 年前に病院で赤ん坊が取り違えられていたという問題が発覚し、本当の娘 紗英(西原亜希)が遺産を要求してきたのだった。
警察では、女刑事の 蓬莱(黒沢かずこ)が、パワハラ/セクハラな係長に反発しながらも、殺人事件の捜査を進めていて、取り違え事件が起こった当時の関係者を探し出す。
あかり の母親(多岐川裕美)が昔は有名なピアニストだったこと、紗英 が弾くピアノに本当の血筋を思い知らされたり、あかり の恋人の妹の病気などが絡んで、事件には意外な真実が隠されていたことがわかる。
全体的に、中途半端な印象だが、シリーズの初回とあって、設定やキャラクタがまだこなれていないせいだろう。
財前直見 と 黒沢かずこ のキャラクタが際立って、掛け合いが面白くなることを期待したい。

ところで、この「土曜ワイド劇場」は 4 月から日曜日に移動するらしい。
内容は、新作とこれまでのシリーズを継続するとのことだが…

弁護士 倉沢由法の事件ファイル2017年01月21日

土曜ワイド劇場は、仲村トオル 主演の「弁護士 倉沢由法の事件ファイル」だった。
新シリーズだ。
弁護士の 倉沢 (仲村) は、建設会社社長が殺される事件で、容疑者となった息子の無実を証明してほしいという依頼を受けることになる。
調べていくと、保険金殺人に関係する被害者の過去が明らかになり、さらに保険会社の部長まで絡んで、ドラマは展開してゆく。
結局は、親子の確執に隠された真実があったのだが、誤解から犯罪が生まれるという構図は、何とも理解しづらく、このようなストーリーは好きにはなれない。
社長が殺されてしまった建設会社では、従業員による株式の購入によって再建を図る方法が示されるなど、薀蓄が披露されるシーンもあるが、その後どうなったかについても知りたかった (シーン・カットされたのかもしれない)。
また、刑事役の 戸田菜穂 の出演シーンが少なく、十分に活躍できていなかったのが残念だった。
そのあたりは、次作に期待したいところだ。