事件17~大富豪の夫を殺した女!空白の一時間に何が?2016年06月04日

先週は出かけていたので、ドラマスペシャル ゴールドウーマン を見逃してしまった。

あらためて、今週の土曜ワイド劇場は、ちょうど 1 年振りの 北大路欣也 主演の「事件」シリーズ 17 作目だった。
このシリーズは、「事件」の真相を裁判で明らかにしていくというストーリーになっている。
今回も同様だが、犯人はもちろん、隠された真実までも予想がついてしまう。
家庭内暴力、親子の確執と愛情など、ありふれた人情劇にしか思えない。
敵役の検事のやり方 (演出) はどこかおかしいし、裁判での検察や証人とのやりとりシーンがメインなのだから、このあたりはもっと台詞や演技で迫力のあるシーンを見せてほしい。
もうネタが尽きてしまったのか?
新しい視点 (織枝 先生) の活躍をもっと見てみたい。

人類学者・岬久美子の殺人鑑定(6)2016年06月11日

土曜ワイド劇場は、大塚寧々 主演の「人類学者・岬久美子の殺人鑑定」シリーズ 6 作目だった。
有名レストランのシェフが殺され、現場に残されていた人骨の鑑定が 岬久美子 に依頼される。
ドラマは 18 年前のシーンから始まっているので、それとの関連は明らかなのだが、最後まで真相や犯人はわからない。
隠されてきた秘密と誤解、何とも切ない感じだった。
国生さゆり さん、いつもの期待を裏切って謎が多く、最後まで魅せてくれた。

感想 (54) 占星術殺人事件2016年06月12日

これまで読んだ本の感想 (その 54)。

前回はちょっと変わったミステリーだったので、本格的なミステリー・サスペンスに挑戦。

o 占星術殺人事件 - 島田荘司

43 年前の迷宮入り事件の謎を解くといっても、1979 年の話なので、戦前に発生した事件だ。
それまで誰も解決できなくて議論になっている、芸術家とその娘たち 6 人が殺された占星術殺人事件に 占星術師 御手洗 潔 が挑む。
最初に殺された芸術家の手記があり、さらに 御手洗 と友人の 石岡 の会話によって、事件の全貌が明らかにされる。
京都での調査、解決編、複雑に思えた謎が、いとも簡単に解決されてしまうことに驚かされた。
あとで調べたら、有名なトリックのようだが、エンタメ推理にどっぷりと浸かってしまった者にとって、本格推理がどれほどのものか思い知らされることになった。
実におもしろかった。
御手洗 潔 を追いかけてみたいと思う。

100の資格を持つ女(11)2016年06月18日

土曜ワイド劇場は、渡辺えり 主演の 100 の資格を持つ女 シリーズ 11 作目だった。
最初に、渡辺えり 演じる警察の事務職員 (西郷) と同じ警察署の 小山田 刑事 (草刈正雄) が容疑者に刺されて重傷を負い、身動きがとれなくなってしまう。
そのため、西郷が、2 年前の振り込め詐欺事件と警察官ひき逃げ事件の謎を追って、三浦半島の割烹料理屋への潜入となる。
その割烹の女将や支配人、板長、仲居が怪しい。
情報が集まり、状況が明らかになるにつれ、だんだんと事件の真相が見えてくる。
途中で犯人も事件の構図は予想できてしまって、やっぱりなあという感じ。
小山田 刑事 (草刈正雄) の登場シーンがかなり少なかったのは、ほかの仕事 (ドラマ) で忙しいからだろう。
最後に、西郷 が神奈川県警に引き抜かれそうな話が出るあたり、新たな展開を期待してもよいのだろうか。

森村誠一の終着駅シリーズ30・殺人の債権2016年06月25日

土曜ワイド劇場は、片岡鶴太郎 主演の 終着駅 シリーズ 30 作目だった。
モーさん は今年最初の放送の「生存者」で登場していたが、「終着駅」シリーズは去年の 9 月以来だ。
ドラマは、3 年前の未解決事件のシーンから始まるが、モーさんの担当は、新宿中央公園で発生した殺人事件だ。
捜査が進んで、事件の関係者が次々と登場する。
被害者が夫ではないかと新宿西署にやってきた新婚の妻に 真飛 聖、3 年前の事件の被害者の父 大杉 漣、被害者と一緒に暮らしていたネイリスト 吉井 怜、弁護士 河相 我聞、そのほか 賀集 利樹 や 斉藤 暁、キャストは充実している。
ここまで明らかになると、事件の構図や犯人、3 年前の事件との関連は、予想がついてしまう。
いつのもように、モーさんの奥さん(岡江久美子)の一言が、事件の本質を射抜いているのがおもしろい。
調べてみると、この作品はシリーズ 11 作目のリメークらしい。
そろそろネタ切れか。