感想 (57) てふてふ荘へようこそ2016年10月02日

これまで読んだ本の感想 (その 57)。

ホラーからの関連か、幽霊ものということで紹介されたのだろう。
後味の悪い作品が続いたので、ほのぼのとする表紙画像に期待して、読んでみることにした。

o てふてふ荘へようこそ - 乾ルカ

破格な家賃のアパート てふてふ荘 の住人とその同居人?のエピソードによる連作短篇集だ。
敷金・礼金なし、家賃 1 万 3 千円 のわけは、各部屋に成仏できない幽霊 地縛霊 が住みついているから、というまさにホラーな設定なのだが、なんともほのぼの、ふんわりとした物語だった。
人生を諦めかけた住人は、成仏出来ない幽霊に励まされ、次第に自分を取り戻していく。
そして、住人たちが成長すると同時に、同居人の幽霊も成仏する。
幽霊と現実世界の住人の交流、それぞれに ワケ があり、住人が地縛霊を通して自分と向き合った結果なのだ。
それぞれの最後はちょっと悲しいけれど、心温まる話ばかりだった。
ドラマを作ったら面白いだろうと思っていたら、2012 年 NHK BS ですでにつくられていた。

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