感想 (43) くるみ街道2015年08月16日

これまで読んだ本の感想 (その 43)。

毎年この時期は「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ (文庫版) を読むのだが、今年は発売されていない。
代わりに、「おすすめ」で紹介された本を選んだ。
著者の 青木奈緒 は、幸田露伴 の曾孫にあたるそうだ。

o くるみ街道 - 青木奈緒

ドイツで暮らす若い日本女性の日常を描いた自伝的な小説だった。
日本とドイツの間で揺れ動く感情だったり、恋人や友人との関係が描かれている。
全体的には長編小説だが、複数のエピソードによって構成されていて、短編集が好きなものとしては、読みやすかった。
ストーリーは、よくある話のようにも思えるが、ところどころで描写される風景や、登場人物の言葉が印象に残る。
この本は、前作のエッセイ集の続編という位置づけらしい。
そちらを先に読んでおけば、もっと楽しめたかもしれない。