ドラマスペシャル 名探偵 キャサリン2015年09月05日

土曜ワイド劇場は、通常ドラマではなく、ドラマスペシャル「名探偵 キャサリン」が放送された。
NHK の朝ドラ「マッサン」のヒロイン エリー 役だった シャーロット・ケイト・フォックス が民放で初主演するということで話題になった。
キャサリンは、アメリカ副大統領の娘で、ビジネスに華道を取り入れるために、父の公務終了後も一人で日本に残り、友人が殺されるという事件に遭遇する。
エスコート役の一郎(谷原章介)とともに、友人の死の真相を突き止めるために奔走する。
事件の裏には、華道界各流派の権力闘争があったり、「禁断の恋」があったり、というストーリー展開だ。
原作は 山村美紗『花の棺』、かたせ梨乃 がカメラマン 希麻倫子 を演じたシリーズが印象深いが、ほかの「京都」シリーズのドラマでも、設定を変えて何度もリメークされている。
ということで、今回は シャーロット・ケイト・フォックス だけに注目することになった。
日本語のセリフがいまいちと感じられたが、来日まもないという設定なのだから、あまり「違和感」はない。
最後の謎解きを、一郎(谷原章介)が喋っていたのが残念だった。
クライマックスなので、きちんと解説したかったということもわかるが、そこは、キャサリン が 英語 で話してもいいところだ。
一郎(谷原章介)が同時通訳的にセリフを重ねることをできたはずだ。
また、最初の方のいかにも政治家の娘らしいという振舞から、次第に魅力的に、そして名探偵へと変化していく過程を、もっと丁寧に描いてほしかった。
それは、女優 のせいではなく、つくり手側が「素材」を活かし切れていないように思われる。
もう少し工夫があっても良かった
「朝ドラ」としてはほとんど観ていなかったが、「5 分でマッサン」で見慣れていたせいだろうか、女優「シャーロット」は、日本流のドラマにすっかり馴染んでいるように思えた。
彼女は、いまや立派な「国民的女優」である。

8.7km ウォーキング再開2015年09月06日

夏の暑さのためウォーキングを控えていたが、このところ朝が涼しくなったので、再び歩き始めた。
最初は順調だったが、いつものコースの折り返しを過ぎたあたりで、ペースがガクッと落ちた。
真夏の間に、すっかり体が鈍ってしまったようだ。
回復するまで、しばらくかかりそうだ。

「おとり捜査官~最新作 罪深き美女・連続殺人!」2015年09月12日

土曜ワイド劇場は、松下由樹 主演の おとり捜査官 シリーズ 19 作目だった。
去年の 4 月以来だが、メイン・キャストの 蟹江敬三 さんがお亡くなりになったので、どうなるか気になっていた。
新しい相棒として 水野美紀 が起用され、シリーズが復活、継続されるようだ。
ドラマは、強盗犯による立てこもり事件のシーンから始まる。
所轄署から異動してきたばかりの 香坂 (水野美紀) が強盗犯を狙撃して解決に導いく。
群れから外れ、過去を引きずる 相棒 の登場シーンだ。
今回のテーマは、保護責任者遺棄致死罪 (幼児虐待) で有罪になった女たちが次々に殺されるという連続殺人事件だ。
「天誅」などと制裁や代理出産などが絡んでいて、関係者がいずれも怪しい人物ばかり、犯人の予想はついていたが、動機は最後まで隠されたままだった。
もっとも、このシリーズは「私、囮になります」なので、メインは北見志穂 (松下由樹) ウェディング・ドレス姿なのだ。
最後、ギリギリのところで 相棒 が駆けつけて助ける、小料理屋で酒を酌み交わすシーンなど、このシリーズのお約束は健在である。
ドラマの中で、かつての相棒 袴田 (蟹江敬三) について触れられることはなかったのが残念だったが、息子の 蟹江一平 が出ていたのには、感慨深いものがあった。

感想 (44) 雪のドレス2015年09月13日

これまで読んだ本の感想 (その 44)。

買い物の途中で立ち寄った本屋で、高橋三千綱 が気になった。
学生時代に「九月の空」に出会って以来、いくつもの作品を手にしてきた。
随分とご無沙汰だったが、久しぶりに読みたいと思った。

o 雪のドレス - 高橋三千綱

大手電気メーカーの課長が派閥争いに巻き込まれ、金沢へ転勤になる。
金沢には行ったことがあるが、何とも趣きのある町だった。
かつて読んだことのある「九月の空」や「少年期」にも 金沢 が出てきたはずだ。
物語は、部下との恋愛を軸に、仕事、妻との離婚、金沢で知り合う女たち、東京、金沢、福岡、南米チリにまでストーリーが展開する。
以前ほどの鋭い切れ味や爽快感は感じられなかったし、最後があっけなく終わってしまったのは残念だった。
中年の男が抱く願望をそのまま描いたような印象で、「部下」の 由美 がとても魅力的で、まさに理想の女性に思える。
ありがちなようで、決して身近には起こらない、何とも羨ましい恋愛物語だった。
いい夢を見させてもらった。

天才刑事・野呂盆六ファイナル2015年09月19日

土曜ワイド劇場は、橋爪功 主演の 野呂盆六 シリーズ 10 作目だった。
このシリーズ最後の事件の作品ということだ。
双子の兄 瓶五 まで登場し、演出も工夫されている。
犯人が最初から分かっている『コロンボスタイル』なので、トリックや暗号などの謎解きが鍵になる。
ただ、トリックについては予想がついてしまう。
対決シーン、東風万智子 がどこか 浅野ゆうこ の演技に似ているような気がするのは気のせいか。
先週は警視庁捜査一課主任だった 小木茂光 さん、今週は京都府警だった。
また、盆六 が去って残された刑事の レイカ ちゃん (平山あや) がどうなるか、目が落ちないか気になる。
人気シリーズがなくなってしまうのは残念だが、新シリーズにも期待したい。