感想 (29) 切れない糸2014年09月07日

これまで読んだ本の感想 (その 29)。

これも、身近にあるミステリーを扱った連作短編集だ。

o 切れない糸 - 坂木司

クリーニング屋 が舞台になっている。
実家のクリーニング屋を継ぐことになった主人公が、親友や周りの人々と関わりながら、身近な謎 (問題) を解決するというストーリーだ。
クリーニングに関する雑学 (薀蓄) があり、それに絡んで主人公が人間的にも、社会的にも成長していく様子が感じられる。
古本屋、珈琲屋、時計店 が舞台のシリーズと同じような設定、構成だ。
いずれも、読んだ後の何だか心温まる感じが好きだ。