西村京太郎トラベルミステリー66 釧路・帯広殺人ルート2016年07月02日

土曜ワイド劇場は、十津川警部 のシリーズ 66 作目だった。
前作は 2 月だった。
ドラマは、アパレルメーカーの経理課長が殺されるシーンから始まる。
その次が 特急 大空 の停車する帯広でのシーン。
このあたりが トラベルミステリー 十津川警部 シリーズ らしいところだ。
序盤ですぐに会社がらみの横領事件が殺人事件の背景にあることがわかり、事件の構図や犯人や黒幕までも予想がついてしまう。
今回は、放送時間がいつもよりも長くなっていたので間延びしたのだろうか、十津川警部 はじめ 亀井刑事 も何となく芝居 (演出) に精細を欠いているように感じた。
長寿シリーズなだけに残念だ。

ショカツの女12 新宿西署 刑事課強行犯係2016年07月09日

土曜ワイド劇場は、片平なぎさ 主演の「ショカツの女」シリーズだった。
去年の 11 月以来の 12 作目になる。

連続通り魔事件を捜査している最中、殺人事件が発生する。
通り魔事件の捜査は中断となる一方で、犯行声明が届く。
殺人事件の捜査を優先する本部を飛び出して単独で捜査を始める 萩尾 刑事(南原清隆)。
このように前半はいつもの通りの展開なのだが、捜査が進むにつれて、サブタイトル (キャッチ・コピー) の事件関係者や事実が明らかになる。
それが何ともやり切れない感じで、久しぶりに見入ってしまった。
このテーマは重い。
渡辺 大 の演技は、お父さん (渡辺 謙) にそっくりだった。
それに比べ 南原 の正義感あふれる芝居は、力が入り過ぎているようで、もっと自然だったら良いのにと思う。
また、全く関係ないが、いくつかのシーンで画質が異なっていたように思えたのだが、気のせいだろうか。

感想 (55) 十三番目の人格 ISOLA2016年07月18日

これまで読んだ本の感想 (その 55)。

ホラーは読まないつもりだったのだが、以前読んだ 浦賀和宏 から関連する作品を探していて気になったので読んでみることにした。

o 十三番目の人格 ISOLA - 貴志祐介

タイトルからして多重人格の話だろうと想像できた。
そこにエンパス (人の心が読める能力) が絡んだストーリーが面白い。
途中までは、心理学の世界が描かれていて、それだけでも十分に楽しめた。
いわゆるホラーにありがちな残酷な表現がなかったせいか、あまり怖くはなかったが、不気味な感じはした。
幽体離脱が出てくるあたりから、さすがにホラーに分類されていると納得したが、普通に SF でもいい。
後半の展開や結末は予想できたので、拍子抜けした感じがした。
結末は、何とも後味が悪い。

「刑事一徹~命懸けで捜査に挑む“犯人より心配性な男”」2016年07月23日

土曜ワイド劇場は、哀川翔 主演の「刑事一徹」だった。
新シリーズということで期待していた。
ドラマでは、交番で警察官が殺され、拳銃が奪われる事件が発生する。
すぐに犯人は捕まったのだが、拳銃の行方がわからないまま、その奪われた拳銃による強盗殺人が起こるという、ありふれた展開だ。
捜査によって、関係先や人物が明らかになるに連れ、事件の大まかな構図 (ドラマの展開)、犯人が予想できてしまう。
主人公の棒読みに近い、活舌の悪い台詞が気になる。
心配性で堅物というキャラクタという設定だとしても、もう少し何とかならないものだろうか。
相棒の女性刑事の役は 南野陽子 だった。
スケバン刑事がずいぶん出世したものだと思う。
途中、廊下を歩いているシーンでの「鉄仮面」のくだりには、失笑してしまった。