感想 (59) 思い出のとき修理します 4 / 本をめぐる物語 一冊の扉2017年01月08日

これまで読んだ本の感想 (その 59)。

去年の内に読み終えていた本について記録しておく。
「思い出のとき修理します」は、これまでに読んだシリーズで、今回で完結する。
「本をめぐる物語 一冊の扉」は、以前読んだことのある、原田マハ さん、朱野帰子 さん の作品と、テレビ・ドラマになった「校閲ガール」が収録されているので選んでみた。

o 思い出のとき修理します 4 - 谷瑞恵

今回は、「結婚」をテーマとする 3 つのエピソードが収録されている。
「時計」にまつわる「謎」や「過去 (思い出)」を解き明かすというストーリーが中心だが、主人公の二人の物語も展開される。
ペアウォッチ、タイムカプセル、そして二人の恋。
ハッピーエンドがすべて「結婚」を意味しているのではないのかもしれない。
これはこれで完結したが、明里と秀司、それに太一、シャッター商店街の新シリーズを期待せずにはいられない。

o 本をめぐる物語 一冊の扉 - ダ・ヴィンチ編集部

タイトルの通り、本に関わるストーリーを集めた短編集だ。
8 人の作者さんによる 8 つの物語、それぞれに趣きがあって楽しめた。
「メアリー・スーを殺して」は、タイトルからは想像できない物語だし、「砂に埋もれたル・コルビュジエ」は実話が元になった感動的な話だし、「校閲ガール」は、ドラマと少しイメージが違うと感じるけれど、それもそれでいいのかもしれない。
でも、一番は、「ラバーズブック」。
自分もアメリカをクルマで旅したことがあった。
街道沿いの田舎町のドライブイン (Diner) に立ち寄ったときのことが思い出され、グッときた。

感想 (60) 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ - 42017年01月08日

これまで読んだ本の感想 (その 60)。

これまでも読んでいるシリーズだ。
文庫本が発行され、電子版の価格も下がったので買うことにした。
年末から年始にかけて、こたつでのんびりするのにちょうどよい。

o 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ - 4 - 吉永南央

今回も連続する複数のエピソードによって一つのストーリーが構成されている。
主人公の お草さん の店 小蔵屋 と同じ町内にあるショッピングモール (というよりも 5 軒長屋の商店) の改装がメインに語られる。
これまで同様、お草さん が危険な目にあったり、店に嫌がらせされてりして、ハラハラさせられるが、人間関係や陶芸家の幻の作品の謎が少しずつ解決されてゆくのは、ホッとした感じがする。
各エピソードには陶芸や陶器にまつわるサブタイトルがつけられていて、その解説が効いている。