終着駅の牛尾刑事vs事件記者・冴子~森村誠一の“ラストファミリー”2017年01月07日

しばらくブログの更新が滞っていた。
PC の HDD の調子が悪く、その換装と環境 (OS) のアップグレードを行っていたからだ。
正月休みを利用して、ようやく復帰することができた。
ということで、今年もよろしくお願いします。

今年はじめての土曜ワイド劇場は、森村誠一の「ラストファミリー」だった。
去年から「終着駅の牛尾刑事 vs 事件記者・冴子」が年始最初の放送となったようだ。
今回のドラマは、10 年前に週刊誌を騒がせた事件の「黒い未亡人」の転落死から始まる。
転落を目撃したという通報から、自殺と判断されるのだが、殺人を疑う 牛尾 刑事 の捜査や 冴子 の取材の情報から、次第に事件の真相が明らかになってゆく。
登場人物とドラマの展開から、事件の構図が見えてくる。
そして、最後にたどり着いた結末は、何とも悲しく切ない話に思えた。

感想 (59) 思い出のとき修理します 4 / 本をめぐる物語 一冊の扉2017年01月08日

これまで読んだ本の感想 (その 59)。

去年の内に読み終えていた本について記録しておく。
「思い出のとき修理します」は、これまでに読んだシリーズで、今回で完結する。
「本をめぐる物語 一冊の扉」は、以前読んだことのある、原田マハ さん、朱野帰子 さん の作品と、テレビ・ドラマになった「校閲ガール」が収録されているので選んでみた。

o 思い出のとき修理します 4 - 谷瑞恵

今回は、「結婚」をテーマとする 3 つのエピソードが収録されている。
「時計」にまつわる「謎」や「過去 (思い出)」を解き明かすというストーリーが中心だが、主人公の二人の物語も展開される。
ペアウォッチ、タイムカプセル、そして二人の恋。
ハッピーエンドがすべて「結婚」を意味しているのではないのかもしれない。
これはこれで完結したが、明里と秀司、それに太一、シャッター商店街の新シリーズを期待せずにはいられない。

o 本をめぐる物語 一冊の扉 - ダ・ヴィンチ編集部

タイトルの通り、本に関わるストーリーを集めた短編集だ。
8 人の作者さんによる 8 つの物語、それぞれに趣きがあって楽しめた。
「メアリー・スーを殺して」は、タイトルからは想像できない物語だし、「砂に埋もれたル・コルビュジエ」は実話が元になった感動的な話だし、「校閲ガール」は、ドラマと少しイメージが違うと感じるけれど、それもそれでいいのかもしれない。
でも、一番は、「ラバーズブック」。
自分もアメリカをクルマで旅したことがあった。
街道沿いの田舎町のドライブイン (Diner) に立ち寄ったときのことが思い出され、グッときた。

感想 (60) 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ - 42017年01月08日

これまで読んだ本の感想 (その 60)。

これまでも読んでいるシリーズだ。
文庫本が発行され、電子版の価格も下がったので買うことにした。
年末から年始にかけて、こたつでのんびりするのにちょうどよい。

o 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ - 4 - 吉永南央

今回も連続する複数のエピソードによって一つのストーリーが構成されている。
主人公の お草さん の店 小蔵屋 と同じ町内にあるショッピングモール (というよりも 5 軒長屋の商店) の改装がメインに語られる。
これまで同様、お草さん が危険な目にあったり、店に嫌がらせされてりして、ハラハラさせられるが、人間関係や陶芸家の幻の作品の謎が少しずつ解決されてゆくのは、ホッとした感じがする。
各エピソードには陶芸や陶器にまつわるサブタイトルがつけられていて、その解説が効いている。

Arduino IDE / Eclipse ARM, AVR2017年01月09日

Eclipse AVR で Arduino の環境を設定したときに生じた問題 (warning の解決) を記録に残すことにした。

去年の年末、HDD の換装と OS (Linux) のアップグレードを行った。
HDD で retry エラーが頻発していたためで、SDD に換装し、Linux Mint 18.1 をインストールした。
データのみバックアップしたので、ツール類 (Arduino, Eclipse) は、最初から設定することになった。

o Arduino IDE

バージョンが 1.8.0 になったが、インストールには問題がない。
Preferences で Duemilanove 1284p の設定ファイル (package_atmega1284p-1.0.0_index.json) を指定し、Boards Manager から Duemilanove 1284p を選択すれば、Duemilanove 1284p が使えるようになる。

o Eclipse + ARM plugin

前回 (2015/08/02 STM32 Nucleo STM32F072) 同様の手順 (GNU ARM Eclipse (http://gnuarmeclipse.livius.net/blog/)) の通りで、特に問題なくインストール/設定ができた。

o Eclipse + AVR plugin

これまでとは異なり、

https://www.codeproject.com/Articles/1003347/Creating-Arduino-programs-in-Eclipse

の手順にしたがってインストールした。
これで一応動作するのだが、Warning が消えない。

ignoring old commands for target `arduino/wiring_pulse.o' subdir.mk /Blink/Release/arduino line 251 C/C++ Problem
overriding commands for target `arduino/wiring_pulse.o' subdir.mk /Blink/Release/arduino line 258 C/C++ Problem

Eclipse AVR Warning

調べてみると、Build Project で自動生成される arduino/subdir.mk (Makefile) の中に target の arduino/wiring_pulse.o が 2 つあることがわかる。
wiring_pulse.S と wiring_pulse.c が同じ wiring_pulse.o を生成するような記述になっているのだ。
このままでは、後から記述された wiring_pulse.c だけが使用されて wiring_pulse.S は使用されない。
wiring_pulse.c で定義される関数 pulseIn() を使わなければ、エラーにはならないし、動作もするだろう。
しかし、それでは、pulseIn() を使いたくなったときに困ることになる。

Arduino IDE の場合は、どうなっているのだろう。
コンパイル・ログを調べると、Compiling core... の部分で、
wiring_pulse.S と wiring_pulse.c は、それぞれ wiring_pulse.S.o, wiring_pulse.c.o を生成するよになっていて、上記のような warning は発生しない。

"~/arduino-1.8.0/hardware/tools/avr/bin/avr-gcc" -c -g -x assembler-with-cpp -mmcu=atmega1284p -DF_CPU=16000000L -DARDUINO=10800 -DARDUINO_AVR_UNO -DARDUINO_ARCH_AVR   "-I~/arduino-1.8.0/hardware/arduino/avr/cores/arduino" "-I~/.arduino15/packages/Arduino AVR Board/hardware/avr/1.0.0/variants/standard" "~/arduino-1.8.0/hardware/arduino/avr/cores/arduino/wiring_pulse.S" -o "/tmp/arduino_build_106259/core/wiring_pulse.S.o"

"~/arduino-1.8.0/hardware/tools/avr/bin/avr-gcc" -c -g -Os -w -ffunction-sections -fdata-sections -MMD -mmcu=atmega1284p -DF_CPU=16000000L -DARDUINO=10800 -DARDUINO_AVR_UNO -DARDUINO_ARCH_AVR   "-I~/arduino-1.8.0/hardware/arduino/avr/cores/arduino" "-I~/.arduino15/packages/Arduino AVR Board/hardware/avr/1.0.0/variants/standard" "~/arduino-1.8.0/hardware/arduino/avr/cores/arduino/wiring.c" -o "/tmp/arduino_build_106259/core/wiring.c.o"

Arduino IDE は、独立したツール (環境) なので、Eclipse AVR のような別の環境に組み込まれて使われることは想定していないし、一方の Eclipce AVR は Arduino IDE のように独立した環境の一部を参照するような使い方は想定されていないだろう。
Arduino IDE と Eclipse AVR の両方を使いたいので、これらツール自体に変更を加えることはできない。
そこで、wiring_pulse.S を wiring_pulse_S.S などとリネームして回避することにする。
Arduino IDE では wiring_pulse_S.S.o が生成され、Eclipse AVR では wiring_pulse_S.o が生成されるので、いずれの環境でもエラーは発生しない。
今後は、Arduino IDE がアップグレードされるたびに wiring_pulse.S のリネームが必要になるが、Eclipse で Arduino の開発が行えるというメリットは大きい。

広域警察(8)2017年01月14日

土曜ワイド劇場は、高橋克典 主演の「広域警察」シリーズ第 8 作だった。
前作は去年の 2 月だった。
今回のゲストは、本田望結、子役がゲストというのは珍しい。
バレエ教室の発表会で偶然再会した 高橋 演じる 東 刑事のかつての恋人が殺され、その娘である 百合 (本田) を連れて、犯人を追う。
事件は、横浜 から 河口湖、さらに 西伊豆の 土肥 へと展開していく。
前回からだろうか、途中に遊びがなく、手堅いストーリーになっている。
事件の構図や犯人は、予想できてしまうのだが、見入ってしまった。
ただ、怪しげな人影が近づいたときに CM にきりかわり、CM 明けのシーンでは何事もなかったように続くような演出 (編集) は、違和感がある。
また、横浜 / 河口湖 / 土肥 の距離感がつかめなかったのが惜しまれる。