感想 (54) 占星術殺人事件2016年06月12日

これまで読んだ本の感想 (その 54)。

前回はちょっと変わったミステリーだったので、本格的なミステリー・サスペンスに挑戦。

o 占星術殺人事件 - 島田荘司

43 年前の迷宮入り事件の謎を解くといっても、1979 年の話なので、戦前に発生した事件だ。
それまで誰も解決できなくて議論になっている、芸術家とその娘たち 6 人が殺された占星術殺人事件に 占星術師 御手洗 潔 が挑む。
最初に殺された芸術家の手記があり、さらに 御手洗 と友人の 石岡 の会話によって、事件の全貌が明らかにされる。
京都での調査、解決編、複雑に思えた謎が、いとも簡単に解決されてしまうことに驚かされた。
あとで調べたら、有名なトリックのようだが、エンタメ推理にどっぷりと浸かってしまった者にとって、本格推理がどれほどのものか思い知らされることになった。
実におもしろかった。
御手洗 潔 を追いかけてみたいと思う。

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