「パーフェクト弁護士~南蛇井律子」2017年02月11日

土曜ワイド劇場は、財前直見 主演の「パーフェクト弁護士~南蛇井律子」だった。
新シリーズだ。
財前 演じる弁護士が勤務する法律事務所に、遺産相続の相談の依頼がある。
数日前に殺された外食産業の社長の娘の あかり(平山あや)だ。
25 年前に病院で赤ん坊が取り違えられていたという問題が発覚し、本当の娘 紗英(西原亜希)が遺産を要求してきたのだった。
警察では、女刑事の 蓬莱(黒沢かずこ)が、パワハラ/セクハラな係長に反発しながらも、殺人事件の捜査を進めていて、取り違え事件が起こった当時の関係者を探し出す。
あかり の母親(多岐川裕美)が昔は有名なピアニストだったこと、紗英 が弾くピアノに本当の血筋を思い知らされたり、あかり の恋人の妹の病気などが絡んで、事件には意外な真実が隠されていたことがわかる。
全体的に、中途半端な印象だが、シリーズの初回とあって、設定やキャラクタがまだこなれていないせいだろう。
財前直見 と 黒沢かずこ のキャラクタが際立って、掛け合いが面白くなることを期待したい。

ところで、この「土曜ワイド劇場」は 4 月から日曜日に移動するらしい。
内容は、新作とこれまでのシリーズを継続するとのことだが…

弁護士 倉沢由法の事件ファイル2017年01月21日

土曜ワイド劇場は、仲村トオル 主演の「弁護士 倉沢由法の事件ファイル」だった。
新シリーズだ。
弁護士の 倉沢 (仲村) は、建設会社社長が殺される事件で、容疑者となった息子の無実を証明してほしいという依頼を受けることになる。
調べていくと、保険金殺人に関係する被害者の過去が明らかになり、さらに保険会社の部長まで絡んで、ドラマは展開してゆく。
結局は、親子の確執に隠された真実があったのだが、誤解から犯罪が生まれるという構図は、何とも理解しづらく、このようなストーリーは好きにはなれない。
社長が殺されてしまった建設会社では、従業員による株式の購入によって再建を図る方法が示されるなど、薀蓄が披露されるシーンもあるが、その後どうなったかについても知りたかった (シーン・カットされたのかもしれない)。
また、刑事役の 戸田菜穂 の出演シーンが少なく、十分に活躍できていなかったのが残念だった。
そのあたりは、次作に期待したいところだ。

広域警察(8)2017年01月14日

土曜ワイド劇場は、高橋克典 主演の「広域警察」シリーズ第 8 作だった。
前作は去年の 2 月だった。
今回のゲストは、本田望結、子役がゲストというのは珍しい。
バレエ教室の発表会で偶然再会した 高橋 演じる 東 刑事のかつての恋人が殺され、その娘である 百合 (本田) を連れて、犯人を追う。
事件は、横浜 から 河口湖、さらに 西伊豆の 土肥 へと展開していく。
前回からだろうか、途中に遊びがなく、手堅いストーリーになっている。
事件の構図や犯人は、予想できてしまうのだが、見入ってしまった。
ただ、怪しげな人影が近づいたときに CM にきりかわり、CM 明けのシーンでは何事もなかったように続くような演出 (編集) は、違和感がある。
また、横浜 / 河口湖 / 土肥 の距離感がつかめなかったのが惜しまれる。

Arduino IDE / Eclipse ARM, AVR2017年01月09日

Eclipse AVR で Arduino の環境を設定したときに生じた問題 (warning の解決) を記録に残すことにした。

去年の年末、HDD の換装と OS (Linux) のアップグレードを行った。
HDD で retry エラーが頻発していたためで、SDD に換装し、Linux Mint 18.1 をインストールした。
データのみバックアップしたので、ツール類 (Arduino, Eclipse) は、最初から設定することになった。

o Arduino IDE

バージョンが 1.8.0 になったが、インストールには問題がない。
Preferences で Duemilanove 1284p の設定ファイル (package_atmega1284p-1.0.0_index.json) を指定し、Boards Manager から Duemilanove 1284p を選択すれば、Duemilanove 1284p が使えるようになる。

o Eclipse + ARM plugin

前回 (2015/08/02 STM32 Nucleo STM32F072) 同様の手順 (GNU ARM Eclipse (http://gnuarmeclipse.livius.net/blog/)) の通りで、特に問題なくインストール/設定ができた。

o Eclipse + AVR plugin

これまでとは異なり、

https://www.codeproject.com/Articles/1003347/Creating-Arduino-programs-in-Eclipse

の手順にしたがってインストールした。
これで一応動作するのだが、Warning が消えない。

ignoring old commands for target `arduino/wiring_pulse.o' subdir.mk /Blink/Release/arduino line 251 C/C++ Problem
overriding commands for target `arduino/wiring_pulse.o' subdir.mk /Blink/Release/arduino line 258 C/C++ Problem

Eclipse AVR Warning

調べてみると、Build Project で自動生成される arduino/subdir.mk (Makefile) の中に target の arduino/wiring_pulse.o が 2 つあることがわかる。
wiring_pulse.S と wiring_pulse.c が同じ wiring_pulse.o を生成するような記述になっているのだ。
このままでは、後から記述された wiring_pulse.c だけが使用されて wiring_pulse.S は使用されない。
wiring_pulse.c で定義される関数 pulseIn() を使わなければ、エラーにはならないし、動作もするだろう。
しかし、それでは、pulseIn() を使いたくなったときに困ることになる。

Arduino IDE の場合は、どうなっているのだろう。
コンパイル・ログを調べると、Compiling core... の部分で、
wiring_pulse.S と wiring_pulse.c は、それぞれ wiring_pulse.S.o, wiring_pulse.c.o を生成するよになっていて、上記のような warning は発生しない。

"~/arduino-1.8.0/hardware/tools/avr/bin/avr-gcc" -c -g -x assembler-with-cpp -mmcu=atmega1284p -DF_CPU=16000000L -DARDUINO=10800 -DARDUINO_AVR_UNO -DARDUINO_ARCH_AVR   "-I~/arduino-1.8.0/hardware/arduino/avr/cores/arduino" "-I~/.arduino15/packages/Arduino AVR Board/hardware/avr/1.0.0/variants/standard" "~/arduino-1.8.0/hardware/arduino/avr/cores/arduino/wiring_pulse.S" -o "/tmp/arduino_build_106259/core/wiring_pulse.S.o"

"~/arduino-1.8.0/hardware/tools/avr/bin/avr-gcc" -c -g -Os -w -ffunction-sections -fdata-sections -MMD -mmcu=atmega1284p -DF_CPU=16000000L -DARDUINO=10800 -DARDUINO_AVR_UNO -DARDUINO_ARCH_AVR   "-I~/arduino-1.8.0/hardware/arduino/avr/cores/arduino" "-I~/.arduino15/packages/Arduino AVR Board/hardware/avr/1.0.0/variants/standard" "~/arduino-1.8.0/hardware/arduino/avr/cores/arduino/wiring.c" -o "/tmp/arduino_build_106259/core/wiring.c.o"

Arduino IDE は、独立したツール (環境) なので、Eclipse AVR のような別の環境に組み込まれて使われることは想定していないし、一方の Eclipce AVR は Arduino IDE のように独立した環境の一部を参照するような使い方は想定されていないだろう。
Arduino IDE と Eclipse AVR の両方を使いたいので、これらツール自体に変更を加えることはできない。
そこで、wiring_pulse.S を wiring_pulse_S.S などとリネームして回避することにする。
Arduino IDE では wiring_pulse_S.S.o が生成され、Eclipse AVR では wiring_pulse_S.o が生成されるので、いずれの環境でもエラーは発生しない。
今後は、Arduino IDE がアップグレードされるたびに wiring_pulse.S のリネームが必要になるが、Eclipse で Arduino の開発が行えるというメリットは大きい。

感想 (60) 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ - 42017年01月08日

これまで読んだ本の感想 (その 60)。

これまでも読んでいるシリーズだ。
文庫本が発行され、電子版の価格も下がったので買うことにした。
年末から年始にかけて、こたつでのんびりするのにちょうどよい。

o 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ - 4 - 吉永南央

今回も連続する複数のエピソードによって一つのストーリーが構成されている。
主人公の お草さん の店 小蔵屋 と同じ町内にあるショッピングモール (というよりも 5 軒長屋の商店) の改装がメインに語られる。
これまで同様、お草さん が危険な目にあったり、店に嫌がらせされてりして、ハラハラさせられるが、人間関係や陶芸家の幻の作品の謎が少しずつ解決されてゆくのは、ホッとした感じがする。
各エピソードには陶芸や陶器にまつわるサブタイトルがつけられていて、その解説が効いている。