「監察官・羽生宗一~毒ハブと呼ばれる男!!」2016年03月05日

土曜ワイド劇場は、中村梅雀 主演の「監察官・羽生宗一~毒ハブと呼ばれる男」シリーズ第 4 作だった。
去年の 7 月以来、1 年半ぶりだ。
今回は、監察のために赴いた所轄署の査察で、証拠保管庫から証拠品が紛失していることを発見する。
その所轄管内では殺人事件が起こっていて、当然のことながら、それに関わることになる。
登場人物も怪しい人ばかりで、捜査によってもたらされる情報から、事件の背景や構図が明らかになる。
全体的にテンポが良く、対立 (反発) と協力、ところどころに挿入される掛け合い (遊び) など、久しぶりに「土ワイ」らしさを感じた。
雛形あきこ さん、また出ていた。

松本清張 スペシャル 地方紙を買う女2016年03月12日

今週の土ワイは、通常放送ではなく、松本清張 二夜連続スペシャルドラマ の第一夜「地方紙を買う女」だった。
田村正和、広末涼子、水川あさみ、キャストは豪華だし、つくりも丁寧でよかったのだが...
ところどころ内容を説明するナレーションが挿入される演出は、松本清張 原作のドラマでは良く使われるのだろうか、どこか古くさい感じがした。
北陸新幹線が開通し、金沢と東京が近くなったとはいえ、短期間に何度も往復したり、ネットで簡単に検索できるので、わざわざ地方紙を取り寄せる必要があるとも思えないし、そんな不自然さが気になった。
それでも、最後は、最後は切なかったなあ。
遊井亮子 さん、ちょっとだけど出ていた。
クラブのママの役、いい。

「検事・悪玉」2016年03月19日

土曜ワイド劇場は、橋爪功 主演の「検事・悪玉」だった。
新シリーズだ。
検事でありながら、事件の捜査に首と突っ込んでその真相を探る、さらにベテランと新人 (若手) の組み合わせも、ほかでも似たような設定のドラマがあるが、これは少し違った。
はじめは、19歳の大学生の殺人事件だ。
その手口から怨恨の線で捜査が進められ、被害者による過去の犯罪行為がわかってくる。
一方で、週刊誌に、被害者 (学生) について卑劣な本性が暴露され、ネットに誹謗中傷する書き込みが拡散していく。
さらに、同じような手口の事件が連続し、それらに関連する過去が明らかになる。
かぶりものした正義のヒーローを気取った人物まで現れたり、退職した刑事が絡んだり、事件の側面は幅広い。
カメラ目線の独白など、いつもの土ワイとは違う「遊び」の演出は面白い試みだ。
最後、伏線がすべて回収された結末は意外だった。
事件全体の構図としては復讐劇になるのだが、少年法の問題やネットの掲示板の誹謗中傷が絡んでいて、扱っている内容は深く重い。
「検事」の言葉や振る舞いは、時に冷徹で残酷のようにも思える。
いつの間にか、犯人の側に同情するような甘ったるい人情劇に慣れてしまっていたが、犯した罪は断罪されるべきで法の下の平等ということにあらためて気づかされた。
若い刑事 善田まなみ 役の 真野恵里菜 さん、SPEC のときとは違う印象が素敵だった。
このシリーズ、次回作にも期待したい。

幸せとは、いれたてのコーヒーの香り2016年03月26日

ブレンド・コーヒー

会社の帰りに立ち寄った本屋と同じフロア、というより本屋に併設されてカフェがある。
Book Cafe だ。
中をのぞいてみると空席があるようなので、入ってみることにした。
ブレンド・コーヒーを注文する。
ドリッパーやマシンを使っているお店が多い中、ここではサイフォンで入れているようだ。
カバンの中から Kobo を取り出して読書を始める。
本来は隣の本屋で買った本をすぐに読みたい人が利用するのだろう。
しばらくすると、ウェイトレスがコーヒーが入ったフラスコを運んできた。
カップに注がれるのを待って、一口。
うまい。
コーヒーの味などわからないと思っていたが、ほろ苦さの中にまろやかな酸味と微かな甘味が感じられる。
考えてみれば、去年までは毎朝 7 時に家を出て、帰りはいつも 11 時半過ぎで、会社の帰りにこんな風にのんびりとしたことなどなかった。
仕事が変わって経済的な余裕は少なくなったけれど、ほかにゆとりができたのかもしれない。
さらにもう一口。
静かにコーヒーが香った。

「タクシードライバーの推理日誌 スキャンダルな乗客!!」2016年03月26日

土曜ワイド劇場は、渡瀬恒彦 主演の タクシードライバーの推理日誌 シリーズ 39 作目だった。
8 月以来、およそ半年ぶり、ゲストは 高橋ひとみ だ。
ロングは、西伊豆。
電車とバスを乗り継がなければならないので、クルマが必要なところだ。
ドラマは、劇団の派閥争い、オーディションの密約、看板女優のスキャンダルなどが絡んだストーリーとなっている。
お約束の通りの犯人であり、事件の背景や展開など、すべて予想の通りなので、面白み (新鮮さ) は全くない。
西岡德馬 さん、殺され役 だった。
ほかにも、中山忍 さん、筒井真理子 さん、中島ひろ子 さん などの常連さんも多い。
荒川ちか さん、良く見かけるようになった。