深層捜査 ドクター大嶋二郎の事件日誌2017年03月11日

このところ週末に外出していることが多く、しばらくぶりの更新となった。
土曜ワイド劇場は、長塚京三 主演の新シリーズ「深層捜査 ドクター大嶋二郎の事件日誌」だった。
ドラマは 35 年前の事件のシーンから始まる。
そのときに犯罪被害者となったのが 長塚 演じる 大嶋 で、現在は神経科医として犯罪被害者の心のケアも担当している。
さて、ストーリーはレストランチェーンの社長が殺される事件から、連続殺人へと発展していく。
大嶋は、被害者の妻で副社長(賀来千香子)のケアを担当することになる。
診察とともにに、封印された過去と事件との関わりが明らかになってゆくという展開だ。
犯人や事件の構図は、途中ですぐに予想できてしまうのだが、新シリーズとあってじっくりとみてしまった。
精神科医という設定、あるいは、いつもに比べるとキャストが少し豪華だったせいだろうか、ドクター大嶋 のキャラクタが目立っていなかったように思う。

改編を前にしての新作というのは、放送枠の移動後にも期待してほしいとのメッセージが込められていると思うのだが、日曜日の朝 10 時というのは...
たぶん、観れない。

感想 (61) 深山に棲む声2017年03月12日

これまで読んだ本の感想 (その 61)。

「おすすめ」の中で表紙の絵が気になったので読んでみようと思った。

o 深山に棲む声 - 森谷明子

昔話の中の人、現実の人間、それぞれの物語が、いずれも「深山」という立ち入ることを禁じられた山を舞台に描かれている。
一つの話が 4 つの方向 (クニ、東西南北) から描かれた前半部分の 4 編と、それに続く 2 編で構成される。
前半は、昔話的でおどろおどろしい感じもするし、エピソードが断片的に語られ、時系列的にも追いきれない。
後半になると、それまでの断片がつながり、イヒカ と イオエ、昔話の世界で離ればなれになった二人が、現実の世界でようやくめぐり逢える。
なんとも味わい深い優しい感じの物語に仕上がっている。
構成がよく練られ、まさに編み込まれた感じがするファンタジーだった。