Arduino (4) 3.3V 対応 LCD シールド2014年03月22日

前につくった LCD シールド (5V) と同じ機能を持った 3.3V 対応のシールドを作る。
LCD (liquid crystal display : 液晶ディスプレイ)、プッシュ・スイッチ、温度センサー、マイクロ SD (micro SD) を搭載する。
プッシュ・スイッチ、温度センサーについては、前と同じでよい。
5V 版では、マイクロ SD (micro SD) を分圧抵抗で接続していたが、3.3V 版では直接つなぐことができる。
LCD は 5V 電源が必要なため、何らかの対策が必要だ。
3.3V 動作の LCD を用意するのが簡単だが...

 o 3.3V のキャラクタ型 LCD だと一回り大きいサイズのものになってしまい、ボードからはみ出してしまう。
 o グラフィック型の LCD では、文字を表示するだけでも、プログラムやデータの規模が大きくなる。

「廻り者」(寄り道や遠回り、廻り道が大好きな者の意味) としては、両方つくるという選択しかあり得ないのだが、グラフィック LCD はあと回しにして、はじめにキャラクタ LCD を作ろうと思う。
5V 電源をどうするかだが、LCD のデータシートを調べると、4.5V あれば大丈夫らしい。
VIN には 5V AC アダプタまたは USB からダイオードの電圧降下分を差し引いた電圧 4.7V 程度が出ているので、これが利用できるだろう。
信号レベルについては、Arduino マイコン (ATmega328P) の 3V 動作時の最低出力が 2.3V で、LCD が認識するロジックの H レベルは 2.2V 以上となっているから、そのまま繋いでもよいだろう。
そうすると、5V 版の LCD シールドを少し改造すれば、そのまま使える可能性が出てくる。

 1. マイクロ SD の分圧抵抗を取り外す
 2. 代わりに DIPSW を接続する
 3. 1. で取り外した抵抗を、裏面で DIPSW と並列に接続する

これにより、DIPSW を切り替えれば 3.3V / 5V で共用することができる。

Shield-1 の改造

Arduino Duemilanove 3.3V 側の改造も必要だ (パターンのカットは、ピンコネクタを半田付けする前に行うべきだった)。
+5V, +3.3V をそれぞれ +5V のピンアウトと +3.3V のピンアウトから得られるように、

 4. 表面で +5V のピンアウトと +3.3V のピンアウトの接続 (パターン) をカットする
 5. 裏面で +5V のピンアウトの接続 (パターン) をカットする
 6. 裏面で +5V のピンアウトと VIN を接続する
 7. 裏面で +3.3V のピンアウトを電源 (本来の +5V パターン) と接続する
 8. さらにマイコンATmega328P の 20 番ピン (AVCC) へ接続する

Duemilanove 3.3V の改造

+5V のピンアウトの電圧は 4.7V 程度になってしまうが、5V をメインに使うわけではないので、良しとしよう。
前回同様、温度を測って表示させてみる。
電源電圧が変わったので、ADC (Analog to Digital Converter) の結果からの変換式の修正が必要だ。
また、電圧低下により LCD の表示が少し暗くなったので、コントラストを調整する。

温度計-2

LCD シールド を最初から作るより簡単にできてしまった。
「遠回り」するはずが、思わぬ「近道」になってしまったようだ。

「西村京太郎トラベルミステリー61 越後・会津殺人ルート~必ず相席する女!?」2014年03月22日

土曜ワイド劇場は、十津川警部シリーズだ。
時刻表トリックがなくなり、旅先というか、他県で発生した事件に関連しているだけのように思える。
序盤で何となく犯人の予想がついて、中盤、湖畔の事件で確信できた。
最後、動機が、原作通りなのだろうが、何とも情けない感じがした。
このシリーズも 61 作目になる。
シリーズ最初からの亀井刑事が愛川欽也から高田純次に変わってからしばらくたつ。
変わった直後は、「このオッサンは誰だ」みたいに思えていたが、ようやく馴染んできたようだ。
他局でもシリーズ化されているし、それぞれレギュラー・キャストが変わりながらも、長く続いている。
どちらも十津川警部の奥さんが登場する機会が増えているように思える。